古楽の紹介 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2004/10/26更新 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
用語 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
古楽とは、一般的にはヨーロッパの中世・ルネサンス・バロック期の音楽をさし、 古楽器による演奏とは、当時用いられた楽器(複製)・奏法で演奏することを指します 最近は古典派、ロマン派でも古楽の演奏が多くなっています。 |
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楽器紹介はこちら | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
曲 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
じゃあどんな音楽があるかといえば、結構テレビで流れています。 ・中世 夏は来たりぬ(イギリス) グレゴリオ聖歌 ・ルネサンス シチリアーナ(リュート) アカペラの合唱(パレストリーナなど) ・バロック パッヘルベルのカノン G線上のアリア(原曲:バッハ/管弦楽組曲) トッカータとフーガニ短調 ヴィヴァルディの四季 |
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音楽史 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
実は、今とおんなじで当時も恋の歌からまじめな歌までいろいろありました。 以下にざっくりと分けます。(詳しくはyahoo検索で「音楽史」と入れてみよう) ●中世 ・吟遊詩人の音楽・・即興重視、器楽が豊富に使われる。恋・酒・風刺の歌。。 ・教会音楽・・単旋律から複旋律まで。リズムがとても複雑。 ●ルネサンス ・舞曲・・様々な編成による器楽曲がある。荘重なものから、激しいものまで。。 ・世俗声楽曲・・恋・風刺などを複旋律で。 ・教会・・アカペラで有名。ハーモニーの調和が見事 ●バロック ・モノディー歌曲・・歌と伴奏。単旋律なので感情表現が得意。恋の歌など。。 ・オペラ・・器楽と歌と演劇が融合。 ・ソナタ・・リコーダーなどの旋律楽器とガンバなどのベース、それにチェンバロ による伴奏がつく。 ・協奏曲・・全体合奏と名人芸のソロ演奏の対比。 ・ソロ・・チェンバロ、リュートの曲など。変奏が多い ・教会音楽・・カンタータなど。 |
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演奏団体 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
古楽の分野は、クラシック音楽の論理的な面と、西洋(東欧、アラブを含む)の民族音楽の即興的な面の 両方が混じっており、同じ曲でも演奏団体によって非常に異なります。 ダンサブルな演奏、高貴な演奏、きれいな演奏、リズミカルな演奏、色っぽい演奏。。。 ファニチャーXとしてお勧めの日本の団体としては、リンク集にあげてありますので見てみてください。 |
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古楽を知るには | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
なかなかよいCD・本というのはないですが、現役であるものとして、 初心者の方に、以下のものを勧めています。 ・古楽情報誌「アントレ」(アントレ編集部刊) 700円 音楽書店にあり。ほぼ月刊。古楽shop、演奏会情報が掲載されている。 ・「アーリーミュージックの愉しい世界」 NAXOS 1000円前後 大きいCD屋で取扱。中世〜ルネサンスの器楽曲サンプラー ・(バロックに関しては、「ワーナークラシックス」ベストシリーズ・モア50シリーズのCDをご参照下さい。) |
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わかりやすい古楽講座の記事・ビデオ | NEW | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
現役の日本語に訳されている本としては、ヴィオル概論、フルート奏法、正しいクラヴィーア奏法 、、などの本が出ていますが、分厚く難しいため時間がかかります。絶版ものが多いですが、 以下の記事・本が参考になります。図書館で、図書検索サービスを利用して取り寄せるとよいでしょう。 ○季刊コンソート 1990年代 チェンバロ、トラヴェルソ、リュート、リコーダー、ルネサンス楽器 等の講座がある。もう少し古いところでは「季刊リコーダー」にも楽器の詳しい解説がある。絶版 ・中世・ルネサンスの楽器・・マンロウ著。絶版。大きい図書館にはたいてい入っている。 この時代の楽器の解説、奏法が詳細に載っている。 楽器のカタログ ・Early Music Shop・・・イギリスの大手会社。古楽器を一通り扱っている。カタログは 10ポンド(=2000円と少し)だが、見ごたえ有り。 ビデオ ・ビデオ・・アントレ編集部より現役で出ている。トラヴェルソ、リュートがある。7000円 オルガンに関しては以下のものがあります。 ・オルガン研究・・日本オルガン研究会の機関紙。初期の号にオルガン奏法の記載有り。 ・オルガン奏法・・月岡著。現役の本。 音楽史の本 ・音楽史の名曲・・春秋社。通常の本と異なり作曲家の羅列ではなく、時代背景から解説している 良書。楽譜が半分以上占めているのもよい。現役でありかつ、大きい図書館にあり。 |
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古楽をやってみるには | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
古楽を身につける方法として以下の方法があります。 ・プロに習う・・バロックの楽器ならば東京にたくさん先生がいます。それ以外はヨーロッパ。 ・独学する・・情報に入手が大変。時間がかかる。 ・中間型・・年1回の講習会・音楽祭で勉強する。 実際問題としてその前に情報がない。仲間がいない。。ということであきらめてしまうことが多いと思います。ファニチャーXの会はそれを補う活動をめざしています。 |
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Q&A | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Q・・私は楽器初めてなのですが。。 古楽器は、リコーダー、プサルテリなど、入りやすい楽器がたくさんあります。 1年で平気で楽器をバリバリ吹いている人がいますのでごあんしん下さい。 Q・・楽譜が、読めないのですが。。 中世・ルネサンスでは、(簡単な)旋律を暗譜して、アレンジしていきますので、 読める必要はありません。また暗譜していても毎日見ながら演奏する習慣をつければ だんだん読めるようになります。 Q・・私は××のジャンルはわかりません。バロックだけやりたい。 もちろんOKです。ただしただ知らないだけということもありますので、聞くことをお勧めします。 |
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